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これまでの園長だより

素晴らしい人になってください!

土曜日の卒園式には、卒園児の保護者・ご家族の皆様、また在園児の保護者の皆様にも多数ご参列いただきまして、誠にありがとうございました。

また、在園児の保護者の中には、出席できないからとお花をお届けいただいた方もいらっしゃいました。

皆様からの温かい思い、本当にありがたく受け止めています。ありがとうございました!


この度は、梅林よつば保育園の園長としては、前身のちびっこランドから数えて8回目。そして、親としては4回目の卒園式でした。

卒園式に際し、園長としての役割は、卒園児に「卒園証書」を手渡していくことです。過去7回は、いつも手渡しながら泣いてしまい、上手く読めないことが多々ありました。

今回も、練習の時から何度も何度も泣いてしまいましたので、前日に「園長先生、泣いてしまってみんなの卒園証書、上手に読めないかもしれんわ。読めなかったらごめんね。。。」と誤っていたのですが、子どもたちから「ダメ~!!ちゃんとかっこ良く読んでね!!」とお叱りを受けました(笑)。

ですから、子どもたちと「卒園証書を読むときには、園長先生は泣きません!」と約束をしていました。

正直、全然自信はありませんでしたが、子どもたちの眼の力はすごいですね!!卒園証書授与の際、私の目を真っ直ぐに見て「先生、約束だよ!!」という心の声が聞こえてきたようでした。お陰で、子どもたちとの約束を守って、初めて笑顔で全員に「卒園証書」を渡すという大役を果たすことが出来ました!


そしてもう一つ、園長として祝辞を述べさせていただきましたが、これも今回は非常に迷いました。ですが、今回の卒園児達の言葉の理解力を信じて「素晴らしい人になってください!」とお話させていただきました。

「素晴らしい人とは、職業ではありません。素晴らしい人はこういう人ですよ~というものも、人によって違いますから、それぞれが自分の中に、素晴らしい人のものさしを作ってください!

素晴らしい人であるかどうかは、言葉に出ます。行動に出ます。

素晴らしい人は、人から奪いません。人に与えることが出来る人が、素晴らしい人です。

人に笑顔を与えてください。人に元気をあげてください。あなた達はそれができる人だと、園長先生は信じています!頑張ってください!!」

そのようなお話をいたしました。


このような少し難しいお話ができたのも、つい先日、保護士としてご活躍の皆様にお越しいただき、紙芝居と腹話術で「万引き防止のお話」を聞かせていただいた事にあります。

ついつい大人の尺度で「言わなくてもわかっているよね!」と思い込み、当たり前の話をしていないことが多いのが現代です。

ですが、人は死んでも生まれ変わると本気で信じている中学生が4割いることをご存知ですか?

そんな馬鹿なと思うでしょうが、教わっていないことは知らないのです。

大人にとって当たり前のことでも、子どもたちは知らないことがまだまだいっぱいあります。

小学校に上がって、大人数のお友達に囲まれ、徐々に親の知らないお友達、親の知らない情報がたくさん入ってきます。

サンタクロースについても、性についても勝手に学んでいくものです。


ですから、様々な事への興味が芽生え、理解度も増してくる一歩手前のこの時期に、改めて人は死んだら生まれ変わらないんだよ。人のものは盗ってはいけないんだよ。人にいじわるをしたらいけないんだよ。

などと、教えておく必要があるんです。


生活発表会でもご覧頂きましたが、今年の卒園児達はみんな、将来の夢を職業で語ってくれました。しかし、その職業に就いた後に、どのような人格を周囲に与えていくのかが、人として大切なことです。また、夢を叶えたあとに、その職業に対して喜びを持てなければ不幸です。

外見を固めるだけではなく、中身を育てる。

そのためには、言葉に表していく必要があります。

大人の常識は子どもたちにとっては未知の世界です。


園長として「素晴らしい人になってください!」と伝えさせていただきました。どうぞこれからは、ご家庭の教育方針として「素晴らしい人!」の定義を、子どもたちにお伝え下さい。

お父さんにとっての我が子になって欲しい「素晴らしい人とは?」

お母さんにとっての我が子に求める「素晴らしい人とは?」

私の祝辞は、各御家庭で「素晴らしい人」の定義を語って頂いて、初めて完結します。皆さんがそれぞれの正義で「素晴らしい人」を目指して下さることを希望します!!

よつばっ子は、自分の凄さを知っています♪

今日は、よつばAクラスさんとの「お別れ会」でした。

みんなでゲームをしたり、プレゼントやメッセージの交換をしたり、寂しいけれど温かい時間を過ごしました。

でも、先生一人一人からAさんに向けた言葉を聞いていると、ついもらい泣きしてしまいました。

成長が嬉しい気持ちと、別れが寂しい気持ちとで、ここ数日はおセンチになり過ぎて困りものです。


そんな私にも、最後の最後で卒園児に向けての祝辞の順番が廻ってきましたので、私の子どもの頃のお話をさせて頂きました。

私は公立保育園に通っていました。毎日、お絵描きをしたり粘土で遊んだり、鉄棒や雲てい、そして本格的なドッヂボールばかりやっている保育園でしたから、いつも手のマメがつぶれていたし、転んで擦り傷が無い日も無かったと思います。

当時は給食ではなく、毎日母の手作りお弁当だったのですが、好き嫌いが多かったし食べる事への興味がいっさい無かったため、いつも残していたな~という記憶があります。唯一食べられたのは、母が作るタマゴロールサンド。母には、食べ物の事では本当に苦労をかけたと思います。

またお昼寝の時間が大嫌いで、いつもお友だちにちょっかいを出していたので、「さっちゃん!!」と先生に叱られて立たされていた記憶もあります(笑) そのせいで、いつも夕飯の最中にこっくりこっくり船をこぎ、母に叱られてもいました。叱られてばっかりです。。。

それから、以外にも繊細で、今思えば「自家中毒」でしょっちゅうお腹が痛くなり、泣きながら嘔吐していた記憶もあります。そのせいもあって、食べる事が嫌いになった所もありました。

しかも、卒園式の前に、名古屋から北海道に父の転勤で引っ越しがありましたので、卒園証書も卒園アルバムもありません。

何だか、今の梅林よつば保育園の園児達とは程遠い所の幼少期だったと思います。


そんな手のかかる「さっちゃん」は、たった一人で遠く北海道の小学校で入学式を迎えました。最初の担任の先生は、男の先生でしたが、とっても優しくて大好きな先生でした。あっという間にお友だちもいっぱい出来ました。仲良しのお友だちと一緒に食べる給食は、不思議と美味しくて、残す事もなくなりました。学校から帰って遊びに出ると、母との約束を忘れて遊びまわり、叱られる所は変わりませんでしたけど。。。


そう。今年のよつばAクラスさんは、本当に見事にばらばらの小学校へと入学していきますので、一人も知っているお友だちがいなかったりします。でも、「物怖じ」しなければ、きっと大丈夫です!

「物怖じ」は、自信の無さからやってきます。

ですから、改めて「あなたなら大丈夫~!!!」って、心から信じている事を言葉として伝えました。


ですが、子ども達自身が一番知っているようです。何を?

「私は大丈夫!!!」って。

なぜなら、この保育園で、友だちを作る事より難しい事を乗り越えて来たからです。

跳び箱10段へのチャレンジの方が、よっぽど怖かったからです。

立ちブリッヂで頭を打ってしまう恐怖心に打ち勝つ方が、よっぽど大変だったからです。


今日、お別れ会で子ども達にお話ししましたが、受け止める子ども達のニコニコ笑顔の表情を見て、改めて子ども達の乗り越えて来た事の凄さを思い返した次第です。

昨日は、卒園児の保護者さんと、ホールで跳び箱にチャレンジしました。あるママさんが、何と12段を跳ばれたんですよ☆彡 3回チャレンジして、11段を跳ばれた方もいらっしゃいます。凄いですよね!!!!!

でも「やっぱり跳び箱が目の前に迫って来ると怖いわ~!」と仰られていました。

もし、よつばっ子達がどれだけ凄い事をやっているのか、フッと疑問にかられる方がいらっしゃったら、ぜひ私達と一緒に跳び箱にチャレンジしてみませんか?

改めて子ども達の凄さに、尊敬の念すら抱いてしまうと思いますよ♪




遠くからありがとう❤

去る3月9日(月)、激しい雨の降る中、一年の中でも大切にしている「保育要録」を、卒園児が新たに入学する小学校へと、一斉にお届けにあがりました。

「保育要録」というのは、年長児の申し送りの様な書類で、毎年、年長児の担任が小学校入学に向けて書いて行くのです。

私達が子ども達の過ごした年月を、一枚の紙面にまとめるのは非常に困難を極めますが、今年のよつばAクラス担任のまゆこ先生も、良く頑張ってまとめてくれました。


効率を考えたら、わざわざ手渡しで届ける必要もないでしょうから、郵送でも構わないでしょう。園長として他にもやるべき仕事は山積みです!

ですが、担任が一生懸命まとめた書類を、郵送で送ることは味気ないですし、あと少しで私達の園から巣立っていく子ども達との思い出に浸り、「どうかこの子達を宜しくお願い致します!保育園で過ごした時間を、無駄にさせないで下さい!」の願いも込めて、出来るだけ直接小学校を訪問して、どんな小学校に通うのか、空気を肌で感じてみたいのです。

何と感傷的な一日でしょう(笑)

でも、この時期だけは、どっぷりと子ども達の思い出に浸りたいのです。


昨年度も各小学校を廻りましたが、今年はまた、遠方から通って下さった子ども達の多い事!!

雨の一日は、すっかり車中で過ごす一日となりました。

広島市内を、安佐北区から東区、南区、そして東広島にも行ってきました。

どれだけの距離を、毎日毎日通って来て頂いたのか!!

ただただ感謝しかありません。


雨の日も風の日も、雪の日も暑いカンカン照りもあったでしょう。

渋滞につかまったり、体調が悪かったり、本当にご苦労様でした!

どれだけの保育園や幼稚園を飛ばして、わざわざ当園に通って頂いたのか。

改めて、「選んで頂く!」事の重みを、ひしひしと感じました。

本当に本当にありがとうございます!!


もしかするとこのページを訪れて下さるかも知れない、小学校の先生方へ。

どうぞ、新しく仲間になる子ども達を、宜しくお願い致します。

願わくば、この子達を子ども扱いしないで下さい。

先生の気分や機嫌の善し悪しで、態度を変えないで下さい。

出来ない事の改善も必要ですが、出来る部分はいっぱい褒めて下さい。

出来ない事を改善したら、そこを見逃さないで下さい。

私の願いはそれだけです。どうぞお願い致します。


そして、卒園される園児さんと保護者の方へ。

どうぞまた、遊びに来て下さい!

来年度からは、卒園児さんが集まれる一日を用意します。

夏休みに、保育園で「サマーパーティ」を開きます。

ぜひぜひみんなで再会を楽しみましょう☆彡

運動会にも来て下さい!発表会では、卒園児席を設けますよ!絶対に来て下さい!


園長先生は頑張って、これからこの保育園を、100年以上続く歴史ある保育園にしていきます!これが、これからの私の目標です。

だから、保育士を目指すお友だちは、ぜひ梅林よつば保育園に勤めて下さい。

保育士さんを目指さなくても、ぜひ自分の子どもを梅林よつば保育園に入れてあげて下さい!

皆さんに「そうしたい!」と思ってもらえるような園を作る事が、目標です。

私も頑張りますから、皆さんも一緒にそれぞれの目標に向かって頑張りましょうね!


皆さんがこれから通う小学校。どちらの学校も、素敵な雰囲気を感じました。

在校生の方々が、元気いっぱい、礼儀正しく挨拶をしてくれました。

優しそうな先生がいました。厳しそうな先生もいました。

きれいな花壇に、皆さんを歓迎するかのようなお花が咲いていました!

美味しそうな給食のにおいもしました。

お掃除を頑張る、在校生の姿もありました。

まだ会った事の無い、新しいお友だちも今、卒園を前に最後の園生活を楽しんでいるはずです。

でも皆さんは、お友だちの中でも誰よりも頑張る保育園生活を過ごしてきました!

自分を信じて、胸を張って、春には小学校の門をくぐって下さいね。

残り少ない梅林よつば保育園での毎日。

先生達も精一杯皆さんとの思い出を作りたいと思っています!

今日も明日も明後日も、毎日笑顔で登園して来てね♪


成功体験☆彡

土曜日の生活発表会には、たくさんのご家族の皆様にお越しいただき、誠に有難うございました!

この度の発表会は、職員の「全クラス一つずつは発表を見せたい!」という想いを叶えるため、例年よりも30分早い開演を決定したものの、本当に集合出来るのかであったり、子ども達は開演までに落ち着くのであろうかであったり、たくさんの不安がぬぐえませんでした。

しかし、当日に晴れ晴れとした笑顔で、寒空をものともせず順序良く並ぶ保護者の皆様と子ども達を見た時に、「この園は本当に成熟しているんだ!」と、感慨深くなりました。


子ども達は、クラス分けにもある様に「よつばAクラス(年長)」~「めばえクラス(0歳児)」までがあります。しかも各クラス、入園時期もバラバラな子ども達が在籍しています。

また、我々大人もそうであるように、子ども達にも得意・不得意は当然あります。

同じクラスの他のお子さまと比較すると、身体が小さかったり、言葉が未熟だと感じたり、足が早い・遅い、運動が得意・不得意、書写が上手だ・下手だ、など感じる事が多々あると思います。

特に、6カ月と11カ月では、同じ0歳児でも全然違う様に、年齢が低いお子様ほど、同級生と比較をすると、その差は非常に大きく感じます。

よつばCクラスさんなどは、カリキュラムを本格的にスタートして、まだ1年未満ですからその差は大きく感じる事もあると思います。

先日の発表会で、素晴らしい発表をしたよつばAクラス(年長)も、2年前はそうでした。ですが、丸3年間のカリキュラム生活を通して、ほとんど差を感じなくなりつつも、それぞれの得意分野が光って見えてくるのです!

ですから、全てのカリキュラムにおいて、同級生と比較をして「うちの子は遅れてる。。。」などと思わないで下さい。

よつばAクラスになるにつれて光ってくる、その子の超得意分野を、小学校に向けてワクワクしながら一緒に探しだし「どうやって伸ばしましょう♪」と、懇談の度にお話ししていきたいと思っています。


それにしても、子ども達の舞台度胸たるや凄いものですね!

例年ですが、発表を終えて舞台袖に帰って来ると、子ども達は口々に「楽しかった~!」とニッコニコ笑顔なのです。舞台の上から、会場のご家族に向けて手を振る余裕も見せてくれます。

私はいつも舞台袖で会の進行役を務めさせて頂くのですが、あの晴れ舞台でスポットライトと拍手喝さいを浴びて、ニコニコ笑顔で帰って来る子ども達を見るのが一番大好きな瞬間です!

跳び箱が跳べなくてもいいんです。ブリッヂが失敗しても大丈夫。

大好きなパパやママ。おじいちゃんやおばあちゃんが、笑顔で拍手を送ってくれたら、それは子ども達にとっては「成功体験」として、しっかり刻みこまれるんです!

舞台上でも少しお話ししましたが、子ども達は大好きなご家族を「笑顔」にするために生まれて来ました。だから、ご家族が笑顔でいてくれる事が、子ども達の「達成感」であり「歓び」なんです。

「跳び箱10段跳べた~!!」の瞬間にママを見たら、隣の方との話しに夢中でこっちを見ていなかった。あっという間に「シュン。。。」です。

「三点倒立で倒れなかった~!!」のに、パパを見たら「フラフラしてる!」とにらまれた。あっという間に「自信喪失。。。」です。

「何度もチャレンジしても、逆立ち歩きが上手くいかない。。。」と、あきらめかけた瞬間に、会場から「頑張れ~!!」って、大好きなパパとママの声が聞こえて来た。結局、最後までたどり着く事は出来なかったけど、二人が涙を流して笑顔いっぱい、拍手を送ってくれていたら、ご両親からの愛を疑う余地の無い素敵な思い出として刻まれるでしょう。

ですから、舞台上で子どもだけが頑張っても、成功体験にはならないんです。会場からのご声援と拍手もあって、初めて子ども達にとっての貴重な「成功体験」を感じられる晴れ舞台になるのです!

この度は、会場中から素晴らしいご声援と大きな拍手を頂き、子ども達も職員一同も、心より感動しました!本当に本当に有難うございました!!

どうぞ今後とも、温かく見守って下さいませ。

そして、素敵な子ども達の成長を感じる瞬間に立ちあったら、それがどこであろうと、拍手喝さいを送ってあげて下さい!それが、私達を笑顔にするために生まれてきてくれた子ども達への、何よりのご褒美ですから♪

絵本と唱歌のススメ

毎年、その一年の指針を得るためにも参加させて頂いている、日本経営教育研究所主催の「新春セミナー」!

全国各地の、私立園の園長先生や理事長先生のお話を聞きながら、改めて勉強になった事がたくさんありました。

中でも「ヨコミネ式」と言えば、読みに力を入れ、特に横峯先生の講演をお聴きになられた方や著書をご覧になられた方は、文字が読めるようになったら「読み聞かせはするべきではない!」と繰り返し唱えられていた事を覚えていらっしゃると思います。

しかし、今年の新春セミナーでご講演された、埼玉県の「しらさぎ幼稚園」の園長先生によりますと、絵本の読み聞かせは大変に子ども達に「落ち着き」と「集中力」をもたらすという事でした。

そんな画期的な変化も見受けられた、今年の日本経営教育研究所。

どちらの説も、取り入れるのは自分次第。

「読み聞かせをするべきではない!」でも「読み聞かせを積極的にする!」でも、どちらの説も聞いてみて、ご自分が納得する事を取り入れたらいいと思います。

今日は「読み聞かせがとても良い!」という園長先生のお話を書かせて頂きますね。


これからの時代で大切になる力の一つは「読む力」です。

読解力はもちろんですが、時代を「読む力」や、空気を「読む力」、先を「読む力」などです。

その「読む力」というのは、「感性」です。

この「感性」を磨く事は、とても大切な事です。

「感性」を磨くためには、様々な事や物や人に触れるという、体験が必要です。


特に触れさせたいのは、一流と言われる本物の芸術作品ですが、就学前の子どもを連れて、美術館を巡ったりコンサートに行くのは、中々難しいですよね。

ですが、ご家庭で手軽に触れさせてあげられるのが「絵本」であったり、日本人のDNAに刻まれた「唱歌」なのです。

世界中から教育の権威として目指されているのは、北欧の子育てであることはご存知かもしれませんが、ノルウェイやフィンランドなどでは、歯磨きをするのと同じように「絵本の読み聞かせ」が習慣となっているようです。しかもその役割を担うのは、9割方お父さんだそうです。

この「絵本の読み聞かせ」を行うと、どの様な子どもになるのかと言いますと、絵本と言う物語の世界に入り込みます。これが「集中」です。

出来るだけ「集中」が深く深く入り込めるように、しかけ絵本などオモチャ要素の強い物は、避けた方が良いです。

絵本を読み聞かせている間は、しっかりとその世界に入り込み、十分に「集中」する。そして「はい、おしまい!」または「めでたし、めでたし!」で終わった瞬間「緩和」する。

しかも、大好きなお父さんやお母さん、または先生に、面白い絵本の世界に連れて行ってもらえるのです!子ども達にとって、楽しい時間であることおは間違いありません。

また、絵本を読んでもらった「声」というのは、不思議と残っているものです。

私も、自分が5歳の時に、母の膝の上で「おねえさんといもうと」という美しい絵本を読んでもらった事は、今でも鮮明に覚えています!

さて、この「集中」と「緩和」が繰り返される事で、「集中力」が育って行くのです。

「集中」と「緩和」のコントロールが出来るようになった子どもは「落ち着き」ます。

そうすると、子育てもどんどん楽になっていきます。

落ち着きの無い子どもに、言う事を聞かせる事ほど難しい事は有りませんよね!

ですから、保育園でも、さらに絵本の読み聞かせに力を入れて行こうと思っています。

それから、絵本の選び方としては、長く愛されている物語であれば、出来るだけ原作に近い作品である事が大切です。

例えば「三匹の子ブタ」など、原作ではワラや木で家を作ったお兄さんは、オオカミに食べられてしまうのです。ですが、著者によっては、レンガのお家の弟の元に逃げ込むという内容に変わっています。

もちろん、幼児向けですから、血が出たり残虐なものを想像させる事は憚られるかもしれませんが、「手を抜くと徹底的に痛い目に会いますよ!」と言うメッセージがゆがめられては、絵本の価値が下がってしまいます。

また、そこに描かれている「絵」自体も、筆の運びや登場人物の表情などに注目をして、子ども達が初めて触れる芸術作品という観点で選んでみる事も必要です。

そんな中で、その園長先生がオススメされていたのは「福音館書店」の絵本達です。私自身も、福音館書店の絵本が大好きで、良く読んでいます。

実は福音館書店の絵本と言うのは、非常に時間をかけて1冊の絵本になっているそうです。

何と1年以上かかるそうですよ!凄いですね!!


それから「唱歌」についてですが、昨年出会わせて頂いた、シンガーソングライターの弓削田健介さんと、篠笛奏者として日本で第一人者であることちゃんお二人から、立て続いてオススメされていました。

弓削田健介さんは、ホスピスなどで、ゆっくりと自分の死と向き合う方々のリクエストを取りながらコンサートをされるそうです。

ホスピスに入所されている患者さんからのリクエストは、圧倒的に「唱歌」が多いそうです。それは、幼いころに母に教えてもらい、歌ってもらった歌達なのです。

「ふるさと」や「もみじ」や「冬景色」

日本の唱歌には、郷愁の思いと人とのつながりを、一瞬で思い起こさせる力があります。

つい最近、篠笛奏者のことちゃんが出したアルバム「謡(うたい)」は、篠笛で唱歌が24曲も入っています。

早速聞かせて頂きましたが、一曲一曲の編曲が素晴らしく、「夕焼け小焼け」などは涙が出てしまいました。

それを今、保育園でも流していますが、ある園児さんは「これ神様の曲?」と聞いてきたそうです。素晴らしい感性だなぁと感心しました。

子ども達の耳に残るだけでなく、心に残る歌を聞かせたい!

もし宜しければ、ご家庭でも「唱歌」を取り入れてみて下さい。

保育園では、声の美しいはいだしょうこさんやダ・カーポのCDを流したりしています。


小学校で求められるのは「落ち着いて人の話が聞ける事!」です。

「絵本の読み聞かせ」と「唱歌」で、よつばっ子達は小学校に上がった時に、立腰はもちろん「読み」「書き」「計算」が出来るだけでなく、落ち着いて人の話が聞けるという評判で、小学校の先生達をアッと驚かせてみせたいです(笑)

スパルタで落ち着かせるのではなく、子ども達の中に自然と芽生える落ち着いた時間を、職員共に作っていきたいと思います!

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