男子と女子
いわゆる「ヨコミネ式」教育法の中では、男子と女子に対しての指導法を変えていま
す。
何故かというと、男子と女子は本来、役割が違うため、脳の構造そのものが違うと言
われています。
日々の子ども達の様子を見ていますと、人として6年も生きていない子どもたちなの
に、すでに男子と女子の違いを感じます。
それは年長児だけでなく、0歳のベビーちゃんでもです。
最近、土・日は、我が家の子ども達の子ども会の活動につき合っています。
夏に行われる「球技大会」の練習です。
もう既に暑くてムンムン、ジリジリする屋外の練習で、子ども達は日に焼けて真っ
黒!
練習に付き合う大人の私も、水分補給や紫外線に気を使いつつ、頑張っています!
その中で感じたのは、やはり男子と女子の指導法は違うということです。
つい先日女子バレーが終わり、男子バレーの熱戦が期待されますが、監督さんの違い
に皆さんはお気づきですか?
バレーだけでなく、サッカーの監督にも大きな違いを感じます。
男子のスポーツを指導する監督さんは、「ムチにムチにムチ!」で、各人の闘争心に
火をつけていく様なイメージです。
もちろん、ほめて伸ばすタイプの方もいらっしゃるとは思いますが・・・
しかし女子のスポーツを指導する監督さんは、ムチよりもアメを使うのが上手そうな
方が多い気がします。
かつて有名になった、マラソンのQちゃんこと高橋尚子さんと小出監督の関係。
サッカー女子「なでしこジャパン」を世界一に輝かせた佐々木則夫監督。
先日の女子バレーの、真鍋監督。そして以前の女子バレーの、柳本監督。
柔道女子の古賀監督など、女子を指導する方というのは、柔和で温厚。そしてほめ上
手!
その様なイメージがあります。
実は長女が今取り組んでいる「フットベースボール」ですが、長女の子ども会のフッ
トのチームは、強さに定評があるそうです。
監督さんは、ある保護者さんがボランティアでされているのですが、2時間半の練習
の間、ずーっと女の子達を名前で「○○ちゃん」と呼び、ずーっと褒めまくるので
す。
「○○ちゃん、今のはナイスキャッチ!」「○○ちゃん、さっきよりもフォームが抜
群に良くなったよ!」
キャッチに失敗する子がいても「○○ちゃん、今のはこっちの投げ方がいけんかった
ね!次はおじちゃんのリベンジでもう一回投げさせてくれるかな?」
などと、見ているこちらも感心するほど、一度も注意などせずに、褒めて褒めて褒め
まくっていらっしゃいました。
しかもどんなに小さな事も、見逃さずに褒めていらっしゃいました。「今のプレー
は、やる気に溢れとった!!」など。
おかげで、4年生にして初参加の長女ですが、初日からすっかりフットの虜。
しんどい練習も、毎回楽しみにしています。
しかもそのアットホームで、その子の良さを存分に引き出す様な指導の賜物でしょう
か?
厳しくて有名なチームは、練習は強いけれども試合になると「失敗したら叱られ
る・・・」というプレッシャーのためか、練習の様な動きが出来ないそうです。
それに対して、長女のチームは、試合中も伸び伸びと楽しそうな表情で、練習の時以
上の力を出すそうです。
それから、男子には見られないのが、練習後に繰り広げられる「アメちゃん交換
会!」
みーんながアメを持ち寄り、「これいる?」「こっちも美味しいよ!」などと和気あ
いあいと楽しそうです。
男子のソフトチームは、アメを持ってくる子は一人もいません。
しかも手加減も無し!
そこにあるのは、「自分との戦い!」といった感じでしょうか。
そこまで単純ではないと思いますが、男子には試練を!女子には自信を!
という指導法が、それぞれを伸ばすために一番必要な要素ではないかと感じるこの頃
です。