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これまでの園長だより

阪神淡路大震災から17年

今日は「阪神淡路大震災」から、17年の節目です。

あの日の朝起きてテレビをつけて、ビルや家屋が崩れ、高速道路が崩壊する中に、転々と炎が上がっていた光景を見て、愕然としたのを覚えています。

そして去年は、その被害を上回る大惨事も目の当たりにしました。

被害に遭われた方の、ご冥福を祈る気持ち。一日も早い復興を祈る気持ち。自分に何が出来るのだろうと、自問自答する気持ち。事あるごとに、それらを思い出し、忘れまいと努めています。

 

私の尊敬する養老先生の著書「死の壁」の中に、「人間は致死率100%」とあり、私はそれを読んだ瞬間に改めて、自分もいつか必ず死ぬという事実を心に刻みました。無限には時間は続かず、自分の寿命までが、私に残された時間です。

長いのか短いのかは分かりませんが、自分が死ぬ瞬間にやはり「後悔」だけはしたくありません。「うらめしや~」と、この世に未練を残さず、まっすぐ胸を張って天国への階段を昇っていきたい!

そのためにも、毎日「全力投球」でいきたいと思います。実はこの「全力投球」という言葉を、先ほど長女の授業参観日で目にしてきたのです。今日の授業参観は、食べ物を良く噛みましょうという「食育」がテーマだったのですが、そこで食べ物を良く噛む事で、毎日「全力投球」出来ると言われていたのです。

久々に「ガーン」と衝撃を受けた言葉でした。ここしばらく、一日の終わりに何故かスッキリ感がないと思っていたら、全力投球出来ていなかったのだと気付かされたのです。

また先日行われた同窓会や、一年に一度の年賀状のやり取りになった友人たちからのメッセージにも、私と言えば「熱い!」「頑張り屋!」「元気がもらえる!」などと、本当に温かいエールを頂いていたのです。それなのに「あぁー、そんな人が手を抜いてどうする?」「疲れていてどうする?」と、反省しました。

 

1月17日。阪神淡路大震災から17年という節目により「死」を強く意識した日。と同時に、改めて「自分の長所」を非常に強く意識した日。

後悔しない人生を生きるために、自分の長所を精一杯生かして、毎日「全力投球」を今年からの課題にしようと思います。

新春のごあいさつ

皆様、明けましておめでとうございます。

2012年の初仕事を、今まさに終えようとしていますが、久しぶりに聞く子供たちの声に「あぁー、やっぱり子供たちの元気な声はいいものだ・・・」と、実感させていただきました。

 

この年末年始、私は実家の福岡に帰省し、年末は紅白歌合戦を観て、元旦からお屠蘇とおせちで正月らしく始まり、学問の神様で有名な福岡の「太宰府天満宮」に初もうでに行ってきました。

それから、中学・高校時代を過ごした、柳川市まで足を伸ばして、高校時代の同窓会に出席してきました。高校を卒業以来、4年ごとに開かれている同窓会ですが、8年ぶりの参加でドキドキ!それでも、古い友人と会うと、あっという間に時間は逆戻りして、高校時代の懐かしい話や近況に花を咲かせました。

 

以外にも、私の現職を知ってくれている友人は多く、中にはホームページを覗いてくれている友人もいて、益々張り切ってこのページを更新しなければという思いにも駆られましたし、心から応援してくれる古い仲間の力も得て、今年は改めてパワーアップ、自分自身ももっともっと成長させねば思いました。

とは言え、まずは体作りから。健全な発想も健全な仕事も全ては健全な体から

今年一番取り組まなくてはいけないのは、自己管理です。

 

末っ子を出産してからずっと患っている腰痛をすっきり治して、上がらなくなってしまった肩を治して、朝の目覚めをすっきりとさせるような生活習慣にしなければと思っています。

今年の課題「自己管理」をしっかりしながら、園の先頭に立って、益々仕事に励みたいと思います。

 

このような園長ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年も一年、ありがとうございました!

平成23年も残りわずか。保育園は、本日で今年の最後を迎えます。

保護者の皆様、職員の皆様、ご近所の皆様、関係者各位、そして何よりも大切な子供たち。

今年一年、本当にありがとうございました。

 

今年は、YYを導入して初めての生活発表会を経験したことを皮きりに、開園して以来初めてづくしが盛りだくさんでした。

何といっても園児数が一気に増えたことで、自分自身の園長としての在り方や責任の重さ、職員の管理、仕事のバランス、配分など、本当に頭を悩ませる事が多かったです。

保護者の皆様や職員にも、私の体調を気遣っていただいたり、表情の変化(シワや白髪が増えた?)など、一気に老けこんだ気がする一年でした。

 

それでも、いつも助けてくれるのは、園児達、職員達、保護者の皆様、そして家族です!

平成23年を象徴する漢字が「絆」であったように、私にとってもこの「絆」こそが、今の私を支えてくれています。

 

たくさんの方々に支えられている毎日に感謝して、来年はもっともっとパワーアップして、たくさんの方々を支えられる人になりたいと思います。

まだまだ行き届かない園長ですが、どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

「来福祈年」・・・どうぞ、皆様に『福』がたくさんたくさん来る年になりますように

 

 

素敵な保護者様

平成17年12月12日、大雪の中開園した当園の前身「ちびっこランド八木園」でした。どたばたーとしているうちに、記念すべき平成23年12月12日が終わっていました。あっという間に、保育園の園長歴も7年目に突入です。

 

もともと保育士を経験したわけでもなく、特別な勉強を積んだわけでもなく、出産し育児を通して「母親として」現在の「子育て」に必要な事を、わが子に提供してくれる環境を探しに探し、「無い・・・」という現実に対しての抵抗で始めた保育園経営でしたので、当初より入園いただく保護者の皆様と、ほぼ同じ目線に立たせていただいているつもりでした。

それでも、やはり「園長」として、少しでも前を歩かなくては!と、四苦八苦してきましたが、いつもいつも保護者の皆様には助けていただきました。

 

特に最近、保護者同士の関わりの中で、感動する出来事が多くあり、ぜひこの場を借りてご紹介したいと思いました。

 

ある女子同士が、ケンカをしたそうです。それを知った保護者の方が、相手の保護者の目の前で相手の子に「この前ケンカになってごめんねー。」と謝罪されたそうなのですが、相手の保護者の方が「○○ちゃんのお母さん、『ケンカしてくれてありがとう』でしょう。」とおっしゃられたそうです。

人間関係を学んでいる今。子供たちにとっては、ケンカも大切な学び。それをしてくれてありがとうと言える、人としての器の大きさや、子供たちの力を信じる母としての強さに感動しました。

 

また、大人になっても人見知りな方もいらっしゃいますが、その様な保護者の方々に積極的に話しかけ、どんどん保護者の輪の中に入れようと働きかけて下さる保護者さんの皆様のおかげで、育児に対して一人孤独に悩んでいたお母様が減っています。

私たちに対してもドンドン心を開き、疑問点をぶつけて下さったり、不安を打ち明けて下さったりする保護者の方々が増えました。

ケガやかみつきに対しても、わが子の現状把握に積極的に努めて、受けとめようとして下さる保護者の方々が増えました。

おかげで私たちも、良い事だけ報告して保護者の方々を安心させようという気持ちは消え、良い事も悪い事も報告した上で、保護者の皆様と一緒に子供たちの事を考え、大人が努力し、我々も成長させていただこうという指針が決まりましたし、今の保護者の方々となら、それが出来るという確信を得ています。

余談ですが、このホームページの「ごあいさつ」に使っている私の写真が、5年前のものを使っていたので、「あれはいつの写真ですか?」とご指摘いただいたお父様もいました(笑) すみません。4月のホームページ更新のタイミングで変えますので、今しばらく我慢して下さい<m(__)m>

 

愛するわが子のための意見は、時に「自分の子供さえよければ!」という、偏った意見になりがちですが、当園の保護者の方々からのご意見には、この梅林よつば保育園の園児全てに対しての愛が込められていて、それが一番ありがたい事です。

 

園長としても人としても、まだまだ半人前ですが、そんな私の園を選び登園いただく事に心より感謝していくと共に、一日も早く成長し、もっともっと

 1.子供たちに成長を

 2.保護者の方々に安心を

 3.職員に喜びを

を与えられる園長になるよう、毎日を誠実に取り組みたいと思います。

 

認可外保育所の経営は、正直申し上げて「いばらの道」です。認可を目指す方が、「安定」出来ると思います。ですが、「安定」を目指すと「成長」が見えにくくなります。

今はまだまだ成長段階。保護者の皆様の信頼を裏切らぬよう、7年目の園のかじ取りをしていきます。これからも応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

絆 ~ 想いをひとつにして

平成23年も、残すところ半月となりましたね。

先日、今年を表す一文字が発表されましたが、京都の清水寺で発表された文字は、過去最高の応募数で「絆」に選ばれました。ひと足先に、朝日新聞の小学生新聞で、小学生が選ぶ一文字にもやはり「絆」が選ばれていましたし、来年2月に開く、当園の生活発表会の題名も「絆~想いをひとつにして」にしていました。

 

当たり前に明日も続くはず・・・と思っている生活が奪われた時、または、奪われる人々を目の当たりにした時。私達日本人は、より一層結束を固めようとしましたし、今もその様に感じ、お互いに何らかを働きかけ合おうとしているように感じます。

 

先日、たまたま目にしたテレビで、ある実験をしていました。

アメリカ・中国・コンゴ・イタリア・日本で、仕掛け人がオレンジを歩きながらボロボロと落としてしまったら、20回中一体何人が拾い集めてくれるか?という実験でした。

アメリカ人は20回中ほぼ半数が拾ってくれました。中国人は20回中1人だけ。コンゴも数名だけ。イタリア人は15~16人ほどが拾ってくれましたが、足で転がるのを止める人が多かったです。

さて、我らが日本人はというと、20回中20回ともそこを通りがかった人が、何人も寄ってたかって拾い集めていました。しかもオレンジは食べ物ですから、足を使う人は誰もいませんでした

 

テレビでは「さすが!」と、出演者一同誇らしげでした。我が家でももちろん「さすが日本人!」となりましたが、良く良く考えてみると、しごく当たり前だと思います。これはやはり、子供のころからの家庭でのしつけの賜物でしょうね。日本人の教育の基本は「和を持って尊しとなす」という所にあるのだと感じました。

この様なベースがあるからこそ、未曾有の大惨事に見舞われた今年を象徴する一文字が「絆」になったのは、誰もが納得いくところでしょう。

 

少し前に中国で、2歳の女児がひき逃げに遭い、たくさんの人々がそれを目撃しながら、18人も助けずに見て見ぬふりをしたというニュースがネットを騒がせ、世界中からバッシングに遭っているのをご存知ですか?今回の実験でも、中国人でオレンジを拾ったのはわずか一人。急激な経済発展を遂げていますが、心はすさんでいるようです。一言で表すと「利己主義=己さえ良ければそれでよい」という思想を感じます。

昨今の日本人も、少しずつ「利己主義」に傾きかけていました。モンスターペアレントやモンスターペイシェントなどはその典型で「わが子さえ良ければ」「自分さえ良ければ」という方々の総称でしょう。

ですが、平成23年3月11日を境に、やはり「利己主義」では、本当に大切なものは守れないということに気付いた日本人なのだと思います。ちゃんと「絆」という文字を選び、人と人のつながりが何よりも大切だという事に気付いた日本人なのだと思います。

大きな大きなかけがえのない犠牲を払いましたが、その分、心を成長させていただけたのではないでしょうか?

家族、仲間、友人・・・大切な「絆」を、改めて意識して見直しましょうよ。決して自分は一人じゃありません

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