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これまでの園長だより

年賀状について

幼少期より転勤族の父のおかげで転校を繰り返したおかげなのか、以外にも筆まめな園長です。

ケータイやメールなどが普及するずっと以前より、手紙をやり取りしてきた友人は多く、転校したっきり会っていない友人や、数か月一緒に仕事をしたかつての仲間など、十数年・・・いや数十年会っていないのに、いまだに年賀状や暑中お見舞いのやり取りをさせていただいている友人がいます。

 

今年もそろそろ年賀状の準備を・・・と考えながら、それでも今年の大震災の影は、私の心にも重くのしかかっていました。すると今朝聞いていたラジオから、「今年は年賀状を出すべきか否か」ということで悩んでいるという声が聞こえてきました。主人が「ワシも同じ事で悩みよったわー!」と言うので、やはり皆さん考えることは一緒なのだなと思っていました。

回答をされていたのは日本の作法について詳しい先生でしたが、「言葉に気をつければ、年賀状を出す事で、相手を元気にすることも出来ますよ!」というものでした。

確かに「めでたい!」「HAPPY!」と、手放しで喜びあう雰囲気にはなれませんが、やはり懐かしい友人からの年賀状は、元気をくれたり、気持ちを暖かくしてくれるものです。メールとは違った味わいがあります。

私自身も、年賀状を受け取った方が、元気になったり、笑顔になってくれることを願いながら、毎年心を込めているつもりです。

 

その先生は、四字熟語をご自身で考えて、毎年の年賀状に書かれているとのこと。私も「謹賀新年」ではない、復興や助け合い。命の大切さや自然への畏怖の念などの思いを込めた四字熟語などを考えて、今年の年賀状には一筆添えたいと思います。

小さなハガキ一枚が、受け取った方の「元気!」になれますように

女子力と男子力

この数週間、夜7時台からテレビの前に釘付けになっていた方々も多いのではないでしょうか?

女子のワールドカップバレーボールが、昨夜で閉幕しました。明日からは男子ですね。こちらも楽しみです

私も今ではすっかりスポーツは観戦が趣味となりましたが、学生時代は様々な球技に汗を流しました。中でもバレーボールは、現在バレーボール解説者である、川合俊一さんや熊田さんなどが活躍されていた頃のワールドカップですっかりはまってしまい、高校3年間はバレー部に青春をかけていましたので、大好きなスポーツの一つです。

もともと大好きでしたが、それだけでなく今回の女子バレーの試合が、連日素晴らしい試合ばかりで、毎晩毎晩大興奮

素直な子供たちはすぐに影響を受け、「あきらめないのに感動した!元気をもらった!」などと一人前の感想を熱く語り、狭い部屋の中でフーセンをバレーボールに見立てて「アタック!」「サーブ!」「レシーブ!!」と、ドタバタとワールドカップごっこをしていました 大変うるさいのですが、気持ちはよーく分かります。

 

今回のバレーボールも素晴らしかったのですが、夏に成し遂げた「なでしこ」達の、女子サッカーワールドカップ優勝も思い出深い今年の感動の一つですよね。本当に今年の日本女子はスゴイ 文句なしに強い

同じ女子として、身体的なハンディをものともせずに大きな相手に挑んでいくあきらめない姿勢や、技術を磨くためのコツコツと練習を積み重ねるひたむきな強さを見習いたいと思いますが、この女子の持つ強さは、何もスポーツ選手だけに限った事ではありませんね。

保育園を始めて丸6年の経験の中で心から感じることは、赤ちゃんの頃から女の子には「強さ」が備わっています。今まで触れ合ってきた子供たちのお顔を思い浮かべてみて、はかなげで繊細でこの子大丈夫かな?と、心配でたまらないという女の子は(失礼ながら)見当たりません

おとなしげに見えても芯は強く、最後の最後は絶対に譲れないという気持ちの強さを持っている子が多いです。また、年齢の成長と共に、特に何はなくとも精神的な強さが勝手に身について行くようです。

 

ところが男の子は、甘えがひどく保護者の方がその甘えにいつまでもお付き合いしていると、ずーっと甘えん坊のままで「この子大丈夫?」と、心配でたまらない子は、確かに思い当ります。

横峯先生の言われるように、男の子は年を重ねるだけで勝手には強くなれないようです。逆境を乗り越えて初めて、強さや自信を身につけるようです。

なので、競争をさせることやスポーツをさせること、集団生活の中でルールを学んだりすることに、大変重要な意味があるのです。

 

ただし、男の子の逆境を乗り越えるためのパワーの源は「愛」です。「愛」の対義語は憎しみではなく「無視・無関心」と言うことを忘れなければ大丈夫。むやみやたらに抱きしめるのではなく、しっかりと子供に関心を向けている事です。たくさん愛情を与え、逆境へと送り出す。この両方のバランスを家庭内だけで取ることは、中々難しい事ですが、子供たちの健やかな成長のためには欠かせない要素です。

 

今年は女子の活躍が非常に目立ち「女子力」に注目が集まっていますが、「男子力」にも様々な方々のさらなる活躍で注目をしていきたいですね

 

 

 

好きこそものの上手なれ!

早いもので11月です。その割には暖かく、保育園の子供たちの制服も、まだまだ半そでが目立ちます。

とは言うものの、来週からは平年並みの気温になるようです。寒暖の差が大きいですから、風邪などひかないように、休養・栄養・そして笑いを心がけていきたいと思います。

 

保育園の保護者向けの11月の園長だよりにも書かせて頂きましたが、今の私の心を捕えて離さない言葉が「好きこそものの上手なれ!」です。

「好き」な事にかけるパワーは、誰だった惜しみませんよね。ヨコミネ式では、様々なことを「好き」にするために、4つのスイッチを活用する訳です。

 

今ヨコミネ式を導入して2年目のわが園では、かけっこと音楽と本読みが、人気が高いカリキュラムです。

以外にも、かけっこで中々1番になれない子が「かけっこが好き」と言って来ます。

音楽が大好きなメンバーは、たった半年ちょっとで、保育園では教えていないCMやアニメの主題歌をピアニカで音を探り探り弾きはじめました。また自ら目をつぶって、ピアニカを弾きはじめました。

本読みが大好きな子は、お家でも本を読み進め、休日明けには連絡ノートに20冊以上も本の題名が記載されています。

それから途切れずにみんなに大人気なことは、お手紙を書いて好きな子や好きな先生に渡すことです。男の子でもやっている子もいますね

 

「好き」がいっぱいだと笑顔もいっぱいです。毎日が本当に楽しくなります。これからも子供たちと職員、それから保護者の方々と一緒に、「好き」をいっぱいいっぱい見つけていきたいです

 

 

 

 

 

娘自慢

先日、息子自慢を書いたので、今日は娘自慢を書きたいと思います。

 

先週の土曜日、その日は小学生は休みでしたが私は出勤だったので、いつものように朝の支度をして子供たちを起こしてみると、四人ともが37度台のお熱

無理をさせてはいけないけれども、午前中にこなしたい打ち合わせがどーーしてもあったので、やってしまいました、DVDでの子守り・・・

 

とは言うものの、小一時間程度で終わる予定だったので、DVD一本を見終わるまでに帰宅できるはずだったのですが、相手がちはる先生だったので無理でした(二人とも話しだしたら止まらない

気付くと2時間以上が経っていました。大慌てで帰宅すると、何のことはない!笑顔で四人が出迎えてくれたのですが、ごみ箱の上に、新聞紙にくるまれた末娘のパンツがありました。

中を見るとウ○チのついた、お姉ちゃんパンツだったのです。

 

もしかして「たまきちゃん、ウンチが出たの?」と聞くと、1時間以上前に遊びに夢中になっていたら突然泣き出したとのこと。ほとんど大丈夫になってはいたのですが、まだ時々遊びなどに熱中すると、おもらしがあるのです。

 

そこで小学三年生の長女が、新聞紙を出してきて、その上に妹を立たせて、慎重に慎重にパンツを脱がせてから、おしりふきでおしりを拭いてくれたのだそうです。

「保育園の先生たちが、いつも小さい子のパンツを変える時に、新聞紙をしいてるのを見てたから、私も新聞を敷いたんよ!」と、得意満面で報告してくれました

 

もともと異年齢保育の環境で育ってきた娘ですから、小さい子のお世話は大得意!!とは言え、大人の見ていない所で、ウンチのついたパンツを脱がせるのは、それは大変だったと思います。しかも初めての経験ですから、ドキドキだったでしょうね。

更に、私が帰宅した瞬間に報告する訳でもなく、私が気付くまで何も言わないあたりに、ちょっぴり大人を感じました。

 

漢字を覚えるのが本当に苦手で、ちょっとどんくさいところのある長女ですが、改めてこんなに素晴らしい要素を、しっかりと見て認めて伸ばしていきたいと思いました。

 

 

負けず嫌い

先週末に行った運動会について、保護者の皆様から、非常に嬉しく大きな反響を頂いている事があります。

それは主に「かけっこ」についてです。

 

「ヨコミネ式」を導入して、早1年10カ月目を迎えていますが、その間毎日「かけっこ」に取り組んで来ました。正直、この運動会での様子を見るまでは、「かけっこ」の効果や目的については、体の力として、1.足が速くなる。であったり、2.呼吸器系が強くなる。であったり、3.腰が立つことで、集中力が身に着きやすい等々と捕えていました。

もちろんそういった効果もあるでしょうが、それよりも心の力として「競争心」が育つという事が、一番の効果であった事に気づかされました!

 

ある保護者の方のお便りに、お子様がかけっこの練習でいつも負けてしまう事が悔しくて、「どうやったら1番になれるか?」と、お母さんに相談してきた事が書かれていました。その方は、しっかり前を見て、腕と足をいっぱい動かすことなどと、アドバイスをされたそうです。

そして前日にも、やはり勝てないこと、一番になれない不安などを吐露してきた時に、結果よりも一生懸命頑張った過程が大切だよーと、お話された事が書かれていました。

それでもそのお子様は、どうしてもどうしても一番になりたかった!!スタート前に、ライバルの子から「私が勝つ!」宣言をされて、大号泣の末、しぶしぶの入場。これは走らないかもしれない・・・と思われていたそうですが、スタート直前に、担任が耳元で「勝つよ!」と一言声をかけると、「うん!」とスタートラインに立ち、見事に一等賞になったのです。

その方の、「大人の想像以上に、本人の『1番になりたい気持ち!』は強かったのですね。」というお便りを読んだ時に、これこそがYYのかけっこの効果なんだと実感しました。

 

毎日毎日繰り返されるカリキュラムでのかけっこ。毎日毎日「勝負」がつきます。そういうプレッシャーと毎日闘っている子供たちは、本当に心が強くなりました。これだけの「競争心」は、運動会前の数カ月間だけ練習をしたところで身に着くものではありません。

 

入園して以来、「泣き虫さん」で有名なある男の子。かけっこの本番、スタート直後に転んでしまいました。涙涙になりましたが、相手がゴールした後でも、最後まで一人で走り切りました!!自分に負けませんでした。

やはり練習中に、ずっと勝てなかった男の子。運動会の前日から「勝てないから、かけっこ嫌だ!」と言っていたそうです。だからどうしてもスタートしたくなかった!大好きなパパとママが見ている前で、自分が負ける姿を見せたくない一心だったのでしょう。

 

目には見えなくても、子供たち一人一人の心の中の成長を感じてみる。そうやって一つ一つの競技を見ていくと、涙が出そうなくらいの感動で胸がいっぱいになります。

 

派手な演出や統制のとれた規律は、まだこの園にはありません。しかし、毎日毎日の繰り返しが子供たちに与える影響は、本当に大きいものです。改めて、何気ない日常の何気ない行動・言葉。そういった部分に、もっともっと目的を意識して、心をこめて発していくことを、ていねいに行っていきたいと思いました。

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