外から見た「梅林よつば保育園」と園長の今の想い
先日のYYトータルサポートは、吉武先生の急病により、急きょ日本経営教育研究所より倉橋先生にご来園頂きました。
倉橋先生も、当園のように「異年齢保育」と「ヨコミネ式」をドッキングさせた園を見るのは初めてという事で、とても新鮮に感じられていましたし、私たちも吉武先生とは違った視点でのご指導に、とても新鮮な一日となりました。
皆様もご存じの通り、梅林よつば保育園は環境としては全く整っている園ではありません。通常の幼稚園・保育園と言えば、園庭があり、学年別に教室が分かれ、体操を導入している園では大きなホールがあり、体操器具が並んでいます。「ヨコミネ式」の導入園では、ほとんどが一人一人の椅子と机を教室の中に設置しています。そこで集中して「読み・書き・計算・音楽」などのカリキュラムに取り組んでいる訳です。
しかし当園は、違う学年が一つのフロアーで、机を出したり収めたり。マットや跳び箱をを出したり収めたり。かけっこも、現在では園内を走っています。正直、倉橋先生も、「全く想像が出来ない状態!」で、ご来園をされたそうです。
ところが、子供たちを見て頂いた際に、「あまりの素晴らしさ(先生談)」に驚いたそうなのです。はっきり言って、どの子が年長でどの子が年中なのか?どの子が年少でどの子が3歳児(みつば)なのか、見分けがつかないと言われました。
この前3歳になったばかりなのに、こんな表情で、こんな体の使い方で、こんな成果を出せるとは!!
たかだか6歳で、これほど周囲への見配り・気配りが出来るとは!!
といった具合に、発達の違う子供同士の与えあう影響力の大きさに、心底驚かれていました。
私たちは毎日この様な光景を見ていましたので、当たり前だと思っていましたが、通常6歳とはこう。5歳ならこれくらい。4歳ならば・・・といった形で、子供たちの発達をクラス別で見られている方々にとっては、新たな発見となって頂いたようです。そして我々にとっても、「異年齢保育」を通してしか出来ないであろう子供たちの成長ぶりが、きちんと形に表れている実感を得させていただき、新たな自信をつけさせて頂きました。
特に、YY導入園の先生方の思いの深さと悩みの深さは、保護者の方々の想像を超えるほど深いものです。ほとんどの方々が、メディアを通じて「『ヨコミネ式』って、こうでしょう!」と、通山保育園の子供たち=完成形を知っています。ですから、子供たちを成長させていくためのプロフェッショナルとしての、自覚と責任感や、子供たちを伸ばすためのテクニックの取得を強く求められます。
何故「ヨコミネ式」で、子供たちはブリッヂ歩きが出来るようになるのか?何故ピアニカを軽々と弾くのか?答えは「好き!」「楽しい!」「やってみたい!」と、自らが思うからです。
職員も同じです。義務感やプレッシャーだけでは、保育士のプロフェッショナルにはなりません。
「どうやったらこの子が、本読みを好きになるかな?」「どうやったらこの子に、競争心をつけてあげられるだろう?」という事を、とことん考え、答えを追求することに夢中になることが大切なのです。
そうやって、自分の受け持つ子ども達の事ばかり、寝ても覚めても考えているような職員にめぐり逢えたら、きっとその先生の受け持つ子供たちは、グングン伸びていきます。
当園の職員の書く「保育士だましい」を読んで頂いているでしょうか?私は、当園の職員の想いを、どんどん皆様に聞いて頂きたい、見て頂きたいと思っています。
ここに書くのは、私と職員のやり取りの中で、嬉しいと感じた事ですが、
ある職員は、昨年末の忘年会で「定年まで働きたいです!」と言ってくれました。
ある職員は、新たにここで仕事を始めて、家事との両立は大変だけれども、却って家族全員が家事を分担してくれたり、お母さんの体を気遣ってくれたりと、家族全員で益々一致団結出来ています!と、この園で働ける事に喜びを感じてくれています。
ある職員は、友人から、職場での人間関係の悩み相談をされるけど、自分はこの職場の人間関係が大好きと言ってくれています。
お給料や福利厚生の良さは一切ないこの園ですが、よつばっ子達と過ごせる毎日を幸せだと言ってくれます。
休日出勤もいとわず、夜のミーティングもいとわず、激務ですが笑顔いっぱいでいてくれています。
求人広告には載せる事の出来ない「働く喜び」を感じてくれています。
たえこ先生が書いてくれたブログ「生涯学習」などは、改めて私に勇気をくれました!子供を育てることに、興味津々。熱心。情熱がある。努力が出来る。
この様に自慢できる職員に囲まれている事が、今の私の幸せです
そしてこのブログを読んでいただいた保護者の皆様や、現在子育て中の方々へのお願いがあります。
どうぞわが子を育てる事を「一緒に」頑張る保育園の先生や幼稚園の先生、学校の先生方を、支援して頂きたいという事です。
先生と保護者がしっかり結びあわないと、良い教育、良い子育てにはつながりません。
子どものためを思い、ぜひ先生方を支援して下さい。
当園には、こんな素敵な保護者の方々がいらっしゃいます。
この度、生活発表会を終え、アンケートをお配りさせていただき、来年度への課題点などをお伺いしました。その中で、「舞台上でこの様に見せたらもっと良かったのでは?」「席の配置」「誘導」「来賓の紹介」「体操はこうしたら?」など、本当に熱心に職員の一員の様な視点のご意見を頂き、心より有り難く感謝しています。
中でも「先生たちが大変そうだったので、お手伝いしますよ」というご意見が本当に多く、職員一同感激でいっぱいでした。
保護者の方々の「梅林よつば保育園を良くしたい!」という思いが伝われば伝わるほど、益々この保育園を良くしていきたいという思いでいっぱいにさせていただける訳です。
これから個人懇談が始まります。今年度の子供たちの成長や来年度からについてなど、じっくりとお一人お一人とお話させていただきたいと思っています。個人懇談の目的は「相互理解!」
懇談を通じて、保護者の方々に安心してもらうと共に、心の底から当園の職員を「益々、支援したい!」と思っていただけるような時間になれば幸いです。お忙しい中お時間をいただきますが、どうぞよろしくお願いいたします