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これまでの園長だより

恩送り(おんくり)

1月11日~12日にかけて、日本経営教育研究所主催の「新春セミナー」に行かせて頂きました。

日本経営教育研究所とは、YYプロジェクトを全国展開している会社ですが、昨年、代表取締役社長が以前の山下社長から八田社長に交替されました。

山下社長の、日本経営教育研究所という幼児教育のサポートをしていく会社を、未来の子ども達のためにより一層永く永く守っていきたいという想いを、一番のエースに託されたという事です。

八田社長は日本体育大学を卒業されている、根っからの体育会系!

日体大を卒業した方は、先輩や先生、上司からの依頼に対しては「はい!」か「YES!」かしか、言ってはいけないと教わってきたから(笑)という事で、社長就任をお受けになられたとか。

という冗談の様なお話もありましたが、幼児教育という国の未来に関する仕事とは、途中撤退は出来ない業種です。

ですから、会社を守りたいという熱い思いを人一倍お持ちでしたので、八田先生に白羽の矢が当てられたのでしょう。

そんな八田先生に、2月15日 私達梅林よつば保育園の生活発表会には、ご講演に来て頂きますので、保護者の皆様、どうぞ楽しみにしていて下さいね!!

 

さて、私はこの「新春セミナー」に、二年ぶりに参加させて頂きました。

この度の新春セミナーには、10名の方々がご登壇され、未来の子ども達のために"今"私達がなすべきことについて、ご講演されました。

どのお話も私の心に共感と感動を下さいましたが、中でもとても素晴らしい言葉がありましたのでご紹介させて頂きます!

「恩送り(おんくり)」という言葉です。

恩を送ると書いて、おんくりと読みます。

受け取った祖先からの恩は、未来の子孫のためにより大きくして未来に送るという意味だそうです。

これを教えて下さったのは、佐藤芳直氏で「日本はこうして世界から信頼される国となった」の著者でもいらっしゃいます。

佐藤氏は、船井総研のご出身で経営コンサルタントです。30年以上に渡るコンサルティングでは、歴史観、そして歴史の中に観る日本の強さを学ぶ事こそ、企業の強さを産みだす根源であるという事を提唱されています。

また、人間の教育は、歴史を学び、その歴史の中から未来に手渡す種を探しだす事だと語られています。

 

今、私達が生きている社会は、私達が創り上げたものではなく、私たちの親・祖父・祖母などご先祖様が創り上げた社会です。

最近ちまたで話題になっている「永遠の0(ゼロ)」という映画にもありますが、大東亜戦争で自分の命を掛けて愛する人を守って下さった方々の愛で、今の世の中があるのです。

近隣の三国からは集中砲火を浴びている日本ですが、アジアの歴史上、最も尊敬と憧れを集めている国であること、ご存知ですか。

何故かというと、20世紀初頭までは、世界地図というのは、植民地にする国とされる国に分かれていたのです。

それも白色人種と有色人種に二分化され、白色人種が有色人種(黒・黄)を支配するという構図が世界の常識だったのです!

それが日露戦争(1905年:日本が勝利)で日本が有色人種として世界で初めて、白色人種であるロシアを破ったことで、有色人種であった人々の心に独立への気概を与えるのです。

世界中の白色人種の心に、世界の東の果てにある小さな小さな島国の人々。。。日本人への恐怖心からの排斥運動が始まります。それが後の、大東亜戦争、俗に言う太平洋戦争へと発展していくのです。

大東亜戦争で日本は無条件降伏をのみ、敗戦となりますが、それを期に世界中の植民地支配されていた国々が独立へと向かいます。

有色人種の国々、アジア諸国やアフリカ・南米の国々から、尊敬と信頼を受けているのは、日本があったから、自国が植民地支配から独立が出来たと思われているからなのです。

「日本は敢然と欧米人に立ち向かった!

戦争で、原爆で、あれだけボロボロにされたにも関わらず、これだけの経済大国にのし上がってきた!

自分達も努力すれば、いつかは日本の様になれると信じています。」と、尊敬を集めているのです。

 

では何故日本人は、資源も無い、武器などの科学技術も大幅に遅れを取っていたにも関わらず、世界の列強に負けなかったのか。

それは、日本人の本性に理由があります。

勤勉で、正直で、学び好き。

そして「互譲互助(お互いに譲り合い、お互いに助け合う)」という考え方です。

 

鎖国を解いた日本に、イギリス人は蒸気機関車のミニチュアを見せます。それを見た日本人技術者たちは、その一年後には、同等の物を作り上げていたそうです。

列車の発祥の地はイギリスですが、今や日本は世界一の列車を作る国となっています。

日本車も今や、世界一のシェアを誇っています。

ウォシュレットが、なぜ世界中に普及しないのかご存知ですか?

ウォシュレットは、身体の中でも大変にデリケートな部分に水流をあてます。雑菌などが入れば大変です!

ですが、世界中どこを探しても、飲める水をトイレに流せる国は日本くらいなのです。

それが世界に、ウォシュレットが普及しない理由だそうです。

はぁ。。。なるほど!と、感心を禁じ得ませんね。

 

ですが、これらは皆、先人のおかげです。

では今を生きる私たちは、何をすべきか?

我々の子ども達、未来を生きる子孫が、少しでも「ありがとう!」と思っていけるような社会を手渡す為に、「今」出来る事を成す。

ただそれに尽きるのだという事です。

しかも、私たちはそんな未来を担う子ども達を、親として授かりました。

保育園として預かりました。

特に、この年代の子ども達は「人として」の土台を育む時期です。

我々日本人の特性である「勤勉さ」を育みたいと思います。

「正直さ」を育みたいと思います。

「学び好き」であることを、育みたいと思います。

お互いに助け合う気持ちを、育みたいと思います。

有り難い事に私たちは、親として、先生として、未来を担う子ども達に、直接関わらせて頂いています!!

何という幸せな事でしょう\(^o^)/

今を精いっぱい生きるという事が、後の世に感謝として返って来るような生き方をしたいと、改めて自覚させていただいた「恩送り」という言葉との出会い。

この言葉を、2014年の年始に頂けた事は、本当に有り難いことでした。

佐藤芳直氏の著書を園にも持って帰ってきました!(しかもサイン入り!!)

併せて、池間哲郎氏の「日本はなぜアジアの国々から愛されるのか」も読まれると、より一層、我々日本人の本質・本性を理解頂けると思います。

日本人を理解するという事は、自分自身の理解や目の前の相手への理解へとつながると思います。

ぜひご一読されてみて下さい!!