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これまでの園長だより

孤独な育児

ゴールデンウィークが空け、久しぶりに子ども達の元気な笑顔に会い、抱きつかれ、しみじみと幸せを感じています。

皆さまはどの様な「ゴールデンウィーク」を過ごされましたか?

私は友人と会う事が多かったのですが、やはり職業柄「育児相談」を受ける事が多かったです。

そんな「育児相談」を受けながら感じた事を、書かせて頂こうと思います。

 

親と同居などであれば(それが好きであろうと嫌いであろうと)、誰かがいるという事で全く違う反応になるのですが、赤ちゃんと二人きりの生活というのは、急に社会から隔絶されて置いてきぼりを食う様な孤独に陥りやすいのです。

自分自身のためだけに時間やお金を使えた時と違い、赤ちゃんや旦那様のために時間を使う事が多くなります。

情報だけはふんだんに入って来るので、社会の変化は嫌というほど感じていますが、社会の波に乗るための時間は赤ちゃんに取られていきます。

ですから、流行に敏感で一生懸命。何事も全力投球で真面目なタイプの方は、育児についての悩みを持ちやすいように感じます。

また、赤ちゃんの発達などについて、比較する事など何もいらないはずなのですが、ついつい同じ月齢ならばこれくらいの事は出来るはず。身長・体重の伸びはこれくらいであるべき。そこから外れると、やれ授乳の回数を増やせ。減らせ。ミルクの量は。。。など、健全な心身の発達を見て行くために、それらの指針が不可欠なことは分かるのですが、それらの指針がお母さん達を追い詰める原因にもなっています。

ですから、指針を示す以上、もっともっと長期的にお母さん達に寄り添うシステムは不可欠だと感じます。

 

ただし、今の日本の現状では、幼稚園は基本的に3年保育(広島市の公立幼稚園は2年保育)です。一番大変な3歳までは、自宅で見なさいと云うモノ。

それよりも小さい年齢で集団生活に入ろうと思うと、保育園しかありません。しかも保育園の規定では「保育に欠ける子」という条件が付きますので、就業証明書や療養中の証明。就職活動中であることを証明しなければいけません。

そんな時代に合わない子育ての支援システムを支えているのが、我々「認可外保育所」と言われる存在です。

 

育児で悩んだり大変だったり、苦しかったりお友だちが欲しいと感じたら、私達に相談して頂きたいと思います☆彡

悩みを共有してもらい、自分だけじゃない事が分かる事によって、孤独な育児からは抜け出るきっかけになります。

お母さんが元気で明るく、育児を楽しめるようになる事が、子どもを健全に育てる上で一番大切な事です!

私はここ数年間は、職員を育てる事に費やしてきました。そうして、自分自身が極力「保育」に携わらないように時間を作って来ました。

今年度より、出来るだけ保護者の方々や、その周辺で育児などについて悩んでいらっしゃる方のご相談に乗るための、自由になる時間を作っています。

孤独なお母さん達に寄り添い、少しでも心強くなって頂ければ嬉しく思います。