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これまでの園長だより

言葉の影響力

今年は、「言葉」というモノについて、非常に注目している園長です。

何故かというと、自分の選ぶ言葉一つで、様々な物事が上手くいったり行かなかったりと、出来事に非常に大きく作用するものだからです。

 

中でも「斎藤一人」という方からの影響は非常に大きいものでした。

毎月発行させて頂く「園長だより」の9月号にも書かせていただいたのですが、「天国言葉」と「地獄言葉」という解釈が、私の心の中にはすーっと入ってきたのです。

様々な方との出会いが多くありますが、私が「素敵だな~!」と感じる方というのは、本当に素敵な言葉を遣っていらっしゃいます。

例えば、「仕事」を「志事」と書かれます。

「働く」を「傍楽」と書かれます。

「頑張る」を「顔晴る」と書かれます。

「写真家」は「写心家」と自認されています。

「お疲れ様」ではなく「わくわく様」や「お楽しみ様」というやり取りをされます。

 

これらは、ただそう書いたり言ったりするだけではなく、自分の取り組む仕事に対しての敬意から、仕えるのではなく、自らの意志で志す事という気持ちを込めていらっしゃいます。

働くという事に対しても、一緒に働く仲間に対しての想いから、傍で!楽しく!共に!一緒に!という思いが込められています。

血と汗と涙のド根性で頑張るイメージから、ニコニコと楽しそうに顔が晴れやかであることこそ、成果につながる努力ではないかというメッセージが込められています。

 

一文字一文字の解釈が違うだけでも、同じ事に取り組む気持ちが変化する!言葉ってすごいパワーを持っている事を実感させてもらっています。

 

その様に「言葉」に着目している最近、園児の一人から、またとても素晴らしい気付きを頂きました!

先日、公園まで運動会の練習に行っていた時の事。

夏の太陽と、たっぷりの雨のおかげで、公園までの遊歩道は、今やぺんぺん草やねこじゃらしなどの雑草が生い茂っています。そこを歩きながら、ある年少さんとお話していました。

この道は、ミミズが良く這っている道なのですが、

「せんせい!○○(その子の名前)ね~、ミミズ・・・」私はこの時点で「ミミズ、嫌いなんよ!」と来ると思っていました。するとその子は「ミミズ、にがてなんよ~。」とお話してくれたのです。

大した事ないお話の様に感じられるかも知れませんが、年少さんの語彙の中に「きらい」ではなく「にがて」という言葉が入っていた事に、驚きを隠せませんでした。

イメージでいうと、「きらい」だと切れ味鋭い刃物のようですが、「にがて」だと手で振り払う程度のようだと思いませんか?ミミズさんも、それほど傷つかなくてすむように感じましたし、これがもし、人(お友だち)相手であれば?と考えると、攻撃的な言葉を覚えて遣うよりも、相手を包み込むようなソフトな言葉を覚えて遣ってもらいたいものだと感じた次第なのです。

 

言葉は毎日使うものです。その言葉の使い方で、周辺との人間関係が見えてきます。

攻撃的な言葉を使う方とお話しするときには、何となく緊張感が漂います。

逆にいつも温和な言葉を使う方とお話しするのは、楽しみでワクワクします。

特に子ども達の口から、漏れ伝わる言葉というものからは、ご家庭が見えてきます。保育園での生活が見えてきます。

 

確かに家庭でのご様子が筒抜けの様で「こわい~!」と感じる事も多いのですが、だからこそ、一言一言に意識を置いて発してみましょう!私の今年の課題も、まさにコレ!!

自ら発する言葉を、ポジティブだけでなく、相手を懐深くまで受け入れて癒して差し上げる事を目指していきたいと思っています!