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これまでの園長だより

67回目の原爆の日・・・「灯ろう流し」に行きました!

genbaku.jpg 8月6日、67回目の原爆の日。

我が家では、初めて「灯ろう流し」に行ってきました。

 

きっかけは、4年生の長女が、学校のPTCで「ピースキャンドル」を作った事。

彼女のキャンドルを、原爆ドーム周辺で一緒に灯してもらおうと出かけたのです。

しかし、あまりの人の多さにキャンドルを灯す場所を見つけられず、周囲の方々と共に行列に並ばせて頂き、灯ろうを流してきました。

 

ライトアップされた「原爆ドーム」を見た瞬間、我が家の次男が「あっ!ここ絵本で見たよ!『おこりじぞう』で見たよ!戦争で飛行機が大きな爆弾を落として、小さな女の子がのどが渇いて死にそうだったから、おじぞうさんが涙を流して涙を飲ませてあげたんよ。」と、とても詳しくあらすじを話してくれました。

つい先日、原爆の日の前に読んでもらおうと、保育園で「おこりじぞう」の絵本を読み聞かせてもらっていたのです。

内容もしっかり理解していましたし、その後も何度も繰り返し「おこりじぞう」を読んでいたらしく、彼の心の中に、絵本と現実とがしっかりと結びついたようでした。

 

また、小学生の二人の姉兄も、学校での授業と結び付けて、私達に「原爆の子の像」の周辺に、自分達が折った鶴が飾られている事や、その日の「平和宣言」についても、とても詳しく説明してくれました。小学校での積極的な平和学習が身についていると感じられました。

 

灯ろうには、全員で平和への願いを書きました。3歳の末娘は、今保育園で練習しているカタカナの「オ」という一文字を一生懸命書きました。今の彼女が書ける、精一杯の一文字。平和を願う灯ろうに、生まれて初めて書いた「オ」のお話を、大人になった時に聞かせてあげたいと思いました。

 

灯ろうと原爆ドームを眺めながら、福岡で生まれて、父の仕事の関係で全国各地で生活してきた私が、縁あって広島に嫁ぎ、この地で子ども達を育てている事に、深い意味を感じました。

子ども達にとって、一番大切な事は「教育」です。どの様な「教え」を「育む」のか。

生きて行く上で様々な「教え」を授けなければなりませんが、広島だからこそ「平和」の大切さを、「核の廃絶」を教えなければいけないと感じました。

 

福島原発の事故により放出された放射量は、広島原爆の規模よりも大きいのです。決して対岸の火事ではありません。まだまだ忘れてはならな事です。

明日は、長崎の原爆の日です。改めて思いを馳せてみましょう。