新入園・進級、そして新入学!全ての新生活におめでとう!
園長祝辞
お母さんより先に・・・
今日は東日本大震災から、ちょうど5年。
この数日、遠く離れた広島にいながら東北を思うと胸が痛くなり、
命について考えています。
中でも全国のニュースとしても取り上げられている、広島県府中町の中学三年生の自殺のニュースには、憤りと虚しさを感じてやりきれない思いでいっぱいです。
今朝、我が家で小学生の子どもたちと朝食を食べながら、やはりこのニュースがテレビで流れていました。
食事中でしたが、「伝えておきたい!」と思い、思わず子どもたちに私の思いを伝えました。
「お願いがあるんだ!絶対にお母さんより先には、死なないでね。あなたたちに、お母さんより先に死なれることが、お母さんは一番怖いんだ!だから、この先、進路のことや人間関係とか、とにかく死にたいくらいの事があったら、絶対にお父さんやお母さんに相談してね。何があっても絶対に解決してあげるから!だから、とにかくお母さんより先に、自殺だけはしたらいけんよ!」
言いながら、涙が溢れそうになりましたが、私の真剣さが伝わったのでしょう。
子どもたちも箸を止めて、じっと私の目を見て聴いてくれました。
そして、しっかりと「うん!」と答えてくれました。
今の時代、私たちが育ってきた時代とは、明らかに違います。
私も4~5歳の頃、当時の分厚い箱型のブラウン管テレビに映る世界が不思議で不思議で、どうやって人がこの箱のなかに入ってくるんだろう?
と思っていたものです。
ましてや、同じ画面に同じ人が映り込む、当時で言う「特撮」も、「すごい~\(^o^)/」と感動していました。
それが今では、同じ画面に同じ人が映りこむなんて余裕でしょうし、空を飛ぶ、水中で息をせずに泳ぐ、車が変身する、人間が変身する、あまりもリアルな映像を見て、この子たちは育っているのです。
私が最初に危惧を感じたのも、やはり自宅のテレビの前でした。
あるドラマを見ながら
「この人、この前死んどったよね~!」
と子どもが言ったのです。
確かにその俳優さんは、前クールのドラマで亡くなる役を演じていました。
心の底から焦りました!慌てて、
「テレビの世界と私たちの現実世界は違うからね!ドラマの役者さんが、死んだふりをしているだけだからね!あなたもお母さんも、死んだら絶対に生き返らんからね!」
と話して聞かせたことがあります。
リアルな数値として、今を生きる中学生の4割が、「人は死んでも生き返ると思う」という質問に「YES」と答えるんです。
信じられないと思うかもしれませんが、教わっていないことはわからないんです。
大人の私たちが「当たり前でしょ!これくらい知っているでしょ!」と思っていることも、子どもたちは一度も教わらなければ知らないままだったりするのです。
ですから、折にふれて「命」については、家族で語り合って下さい。
大切な子どもたちの命を守る責務が、私たち大人にはあります!
日常的に目に映るテレビやの加工された映像が真実だと、思い込ませてはいけません。
そして、死にたくなるくらい辛いことがあった時に、一番の味方であることは伝えておきましょう。
「親に迷惑を掛けたくない」
といって、自殺を選択する子どもたちです。
でも、愛しているから迷惑なんてなんでもないこと。
迷惑をかけられても、生きていてくれることが有難いこと。
ちゃんと伝えておきましょう。
卒園準備、着々と。。。
先週末、無事に生活発表会を終えましたので、今週からは卒園式&入園式、新年度に向けた動きがスタートした、梅林よつば保育園です。
私は2月29日の月曜日に、広島市内の8つの小学校に足を運び、17名の卒園児さん達の大切なこの園での成長の記録である「保育要録」をお届けに上がりました。
なつみ先生、渾身の手書きによる要録です。
もしかすると郵送でも良いのかもしれませんが、園長のこだわりとして、
「大切な園児たちの、これからお世話になる小学校を一目見ておきたい!この子たちを、どうぞ宜しくお願い致します~!!!」という思いで、直接お届けしたいと思っています。
各校の先生方とも、子どもたちの様子についてお電話や直接お話しさせて頂いてきましたが、同じ子どもたちの成長、そして教育に携わる者として、尊敬と信頼を持っていきたいと思います。
とは言え、毎年このブログにも書きますが、園内で流す音楽や歌う歌に「卒園の歌」がかかりだすと、きゅ~んとして寂しい気持ちでやりきれなくこの季節。
卒園までの日々、やたらと園長のハグがしつこくなると思います(笑)
みんな~、許してね!
保護者の皆様とも、お迎えの際、また懇談の際など、彼らの思い出話に花を咲かせたいと思っています。