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これまでの園長だより

保育士は専門職☆

先週の公開保育、そして参観日には、皆様お越しいただきありがとうございました!
皆様から寄せられた感想を拝見していますが、職員への評価の高さに大変感激しています!
残す課題は「環境」だなぁと改めて感じていますので、更に情報を広げて、認可をいただける園へと環境を整えていきたいと思っています。

公開保育・参観日となると、準備物や緊張感も通常の倍以上に増えますが、それに追い打ちをかけるように、昨日日曜日には、とある世界的な講演家の広島特別講演会がありました。
彼のセミナーに多々参加していた私達夫婦は、必然的に運営スタッフに加わっていましたが、私の職種柄「保育園の園長→保育士さんがいっぱい→託児を頼める!」となるのは当然のこと(笑)
私に当日の託児室の担当が依頼されました。
日程的に非常にタイトでしたが、私が引き受けた以上仕方ない。。。と、職員も貴重な休日の一日を「託児スタッフ」として提供してくれました。
とは言え、さすが著名人だけあって、1000名弱のご来場になり、当然託児コーナーも想定外の大人気でした。
0歳から6歳まで、初対面の20名を超える子どもたちと過ごした約6時間は、改めて保育士という職種の専門性の高さに気付かされたとともに、この梅林よつば保育園の職員の「保育士」としての資質に、園長として心からの信頼を寄せられる大きなきっかけともなりました。

講演開始直前から、怒涛のように訪れる親子連れ。ママと離れる事に慣れているベビーちゃんはいませんから、ママもベビーも不安でいっぱい!
涙ナミダの阿鼻叫喚からのスタートでしたが、そんな状態でも、初めてお預かりする子の持ち物の管理、名前、状態などなどを全て把握し、泣きやませ、寝かしつけ、食事やミルクを定時に与え、おむつ交換や着替えなどスムーズに行い、報告書にも時間などを整然と記入していく姿を目の当たりにし、感動し尊敬の気持ちが沸き起こりました!
私も久しぶりに、ベビーちゃんを抱っこして寝かしつけて、オムツを変えておやつの介助をしてなどをさせていただき、こんな見ず知らずにおばちゃんに、いきなり抱っこされて不安がいっぱいだろうに、私の腕の中で眠ってくれること。オムツを変えさせてくれること。着替えをさせてくれること。手からおやつを受け取って食べてくれること。初対面の子どもたちに、感謝で一杯でした!

どんな職種でも「仕事の上達」を目指します。保育士という職種も、やはり経験を積むことで、見立ても確かなものになりますし、対応力もついてきます。ですから、仕事においても習い事などにおいても、長く続けて経験を積むというのは、その分野での上達につながる事ですから大切なことですね。

また、これから先には、人件費の削減やAI(人工知能)の台頭などによって、無くなる職種も増えてきます。ですが、保育士という職業は、絶対に無くならないでしょう。なぜなら、これからの世の中で子どもたちをより良く育てるためには、愛情と専門性が不可欠だからです。
子育てにおいての専門性というのは、栄養や健康や運動・知能教育についてはもちろんのこと、発達や病気などに対しての知識や、子どもの様子から、眠たい、体調不良、お腹が空いている、不快感、寂しさ、怒り、不安など、様々なことを読み解いたり察するという、経験からくるアンテナも該当します。このアンテナこそ、これからの時代に残る職種と消えゆく職種の違いになろうかと思います。
人にしか察知できない微妙な事。人にしか創り出せない、微妙な作業。
これが求められる職種が、この先も人間がなすべき職種だと思います。
ですから保育士は、人類が存続する限り、ずっと求められる職種だと改めて確信した日でした。

怒涛のような時間を、共にしてくれた職員と、この様な気付きを得る機会を与えてくれた講演会の運営スタッフ、そして私達に大切なお子様を託してくださった保護者の方々と初対面だったけど可愛い子どもたちに、心からの感謝を込めて。。。