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これまでの園長だより

理由説明、出来ますか?

今朝、久しぶりに園児たちを2回も叱りました!

理由は、園児の保護者さんに対して、大変に「失礼なことをしていたから」です。

もう一つは、お友達の大切なノートを隠すという、「意地悪なことをしていた」からです。


さて、子育てにおいて大切なこととして「褒める」「認める」事を推奨し、感情的に「怒る」事は良しとされなくなっています。

また、紛らわしいことに「怒る」と「叱る」は違うなどということも言われています。

ですが、私個人の意見としては、どちらもあまり変わりはないかなぁと思っていまして、感情的に怒りをぶつけてばかりでなければ、大丈夫ではないかと思います。

ですが、怒りのパワーを抑えてクールに言うのも、よほど修行を積まない限りは難しいことです。また、クールに冷静にばかりで子どもを叱ったとしても、本当に子どもたちの心の奥に響くのか疑問です。

「怒る」も「叱る」も、自分のイライラをぶつけたり、ストレスの発散であれば良くないですが、相手の反省に結びつくことを目的としていればきっと伝わるはずです。

最近はそういった紛らわしい言葉で書かれた育児書がまかり通り、「怒らないように!」と心がけるばかりに、本当に怒らなければならない場面も、ちゃんとした反省に結びつかない怒り方をしている方が多いのではないかと感じています。

お店や公園などで良く見かける風景ですが、子どもたちが親の制止を聞かずに、人々の間を走り回ってうるさく騒いでいます。そうすると、その子の親が、

「こら~!止めなさいって何回言ったら分かるの?いいかげんにしなさいよ!」

これで終わっていたりします。

また、過去のブログにも書いたのですが、私の祖母がとある公園の売店で働いていた時のこと。

ある子どもが、売店の商品をあれこれと触っていた時に、その子の母親が一言。

「お店のおばちゃんに怒られるから止めなさい!」

これも、よく聞くセリフではないでしょうか?


この2つの例の叱り方は、間違っています!

なぜ公共の場で走り回ってはいけないのか、きちんと説明していません。

「人様の迷惑になるから、走り回ってはいけないんです!」と教えてあげなければいけません。

お店のおばちゃんに叱られる前に、

「売り物を勝手に触ることは、お店のご迷惑になります。商品を傷つけたら、売り物にならなくなります。だから、買わないのであれば触ってはいけません。」と、母親が制止しなければいけません。


子どもたちは、大人に向けて学びの時間を過ごしています。

ですから、なぜそのことをしてはいけないのか。(どうして、そうしたら良いのか)

理由の解説が必要です。

訳も分からず理解することは、大人でも難しいことですからね。

ただし、理由が分かったとしても、自分で自分をコントロールするのは、とても難しいことです(大人でも)から、また同じ間違いを繰り返すのが子供です。

なのでその都度、子どもたちには丁寧に解説してあげてください。


一貫して子どもたちに伝える「教育」は、いつか必ず子どもたちの心に届きます。

それがある意味、そのご家庭の「家訓」になっていきます。

保育園であれば「保育方針」です。

ご家庭でも、お父さんとお母さんで話し合い、こういう子に育ってほしい。これだけは絶対にして欲しくないなど、子どもたちに伝えたい「家訓」となるものを決めて置かれるのも良いでしょうね。


今日は、大切なことを改めて子どもたちに伝えることが出来て、とても良い日となりました。

私に叱られて、泣いてしまう子もいましたが、しっかりと受け止めてくれたと信じて(でもまたやるでしょうが(笑))これからも子どもたちに寄り添っていきたいと思っています。