お電話でのお問い合わせ

082-830-5582

これまでの園長だより

素晴らしい人になってください!

土曜日の卒園式には、卒園児の保護者・ご家族の皆様、また在園児の保護者の皆様にも多数ご参列いただきまして、誠にありがとうございました。

また、在園児の保護者の中には、出席できないからとお花をお届けいただいた方もいらっしゃいました。

皆様からの温かい思い、本当にありがたく受け止めています。ありがとうございました!


この度は、梅林よつば保育園の園長としては、前身のちびっこランドから数えて8回目。そして、親としては4回目の卒園式でした。

卒園式に際し、園長としての役割は、卒園児に「卒園証書」を手渡していくことです。過去7回は、いつも手渡しながら泣いてしまい、上手く読めないことが多々ありました。

今回も、練習の時から何度も何度も泣いてしまいましたので、前日に「園長先生、泣いてしまってみんなの卒園証書、上手に読めないかもしれんわ。読めなかったらごめんね。。。」と誤っていたのですが、子どもたちから「ダメ~!!ちゃんとかっこ良く読んでね!!」とお叱りを受けました(笑)。

ですから、子どもたちと「卒園証書を読むときには、園長先生は泣きません!」と約束をしていました。

正直、全然自信はありませんでしたが、子どもたちの眼の力はすごいですね!!卒園証書授与の際、私の目を真っ直ぐに見て「先生、約束だよ!!」という心の声が聞こえてきたようでした。お陰で、子どもたちとの約束を守って、初めて笑顔で全員に「卒園証書」を渡すという大役を果たすことが出来ました!


そしてもう一つ、園長として祝辞を述べさせていただきましたが、これも今回は非常に迷いました。ですが、今回の卒園児達の言葉の理解力を信じて「素晴らしい人になってください!」とお話させていただきました。

「素晴らしい人とは、職業ではありません。素晴らしい人はこういう人ですよ~というものも、人によって違いますから、それぞれが自分の中に、素晴らしい人のものさしを作ってください!

素晴らしい人であるかどうかは、言葉に出ます。行動に出ます。

素晴らしい人は、人から奪いません。人に与えることが出来る人が、素晴らしい人です。

人に笑顔を与えてください。人に元気をあげてください。あなた達はそれができる人だと、園長先生は信じています!頑張ってください!!」

そのようなお話をいたしました。


このような少し難しいお話ができたのも、つい先日、保護士としてご活躍の皆様にお越しいただき、紙芝居と腹話術で「万引き防止のお話」を聞かせていただいた事にあります。

ついつい大人の尺度で「言わなくてもわかっているよね!」と思い込み、当たり前の話をしていないことが多いのが現代です。

ですが、人は死んでも生まれ変わると本気で信じている中学生が4割いることをご存知ですか?

そんな馬鹿なと思うでしょうが、教わっていないことは知らないのです。

大人にとって当たり前のことでも、子どもたちは知らないことがまだまだいっぱいあります。

小学校に上がって、大人数のお友達に囲まれ、徐々に親の知らないお友達、親の知らない情報がたくさん入ってきます。

サンタクロースについても、性についても勝手に学んでいくものです。


ですから、様々な事への興味が芽生え、理解度も増してくる一歩手前のこの時期に、改めて人は死んだら生まれ変わらないんだよ。人のものは盗ってはいけないんだよ。人にいじわるをしたらいけないんだよ。

などと、教えておく必要があるんです。


生活発表会でもご覧頂きましたが、今年の卒園児達はみんな、将来の夢を職業で語ってくれました。しかし、その職業に就いた後に、どのような人格を周囲に与えていくのかが、人として大切なことです。また、夢を叶えたあとに、その職業に対して喜びを持てなければ不幸です。

外見を固めるだけではなく、中身を育てる。

そのためには、言葉に表していく必要があります。

大人の常識は子どもたちにとっては未知の世界です。


園長として「素晴らしい人になってください!」と伝えさせていただきました。どうぞこれからは、ご家庭の教育方針として「素晴らしい人!」の定義を、子どもたちにお伝え下さい。

お父さんにとっての我が子になって欲しい「素晴らしい人とは?」

お母さんにとっての我が子に求める「素晴らしい人とは?」

私の祝辞は、各御家庭で「素晴らしい人」の定義を語って頂いて、初めて完結します。皆さんがそれぞれの正義で「素晴らしい人」を目指して下さることを希望します!!