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これまでの園長だより

ハイハイについて!

保育園で働くという事は、精神的にも責任の重い事ですが、肉体的にもハードな仕事です。

私もかれこれ2年半前に、突然左肩が上がらなくなり、それまでの赤ちゃんを左腕に抱え過ぎて来た事が原因だという事になり、それ以来あまり赤ちゃんを抱っこしたり出来なくなりました。

当園の職員も、腰痛や肩こりに悩んでいますが、それを表には出さずに笑顔で頑張ってくれています。

お陰様で定期的に整体などのメンテナンスに通う事でかなり回復しましたが、お世話になっている整体の先生も、特に赤ちゃんの発達の勉強には大変熱心な先生で、時々要望に応じて「赤ちゃんマッサージ」を開催して下さいます。

その先生とのお話の中で、 最近の赤ちゃん達が「ハイハイをしないまま、あんよに移行していて、これは将来的にあまり良くない!」という心配な事を聞きました。


赤ちゃんの発達の目安として、まずは「首座り」「腰座り」「寝返り」「座位」「飛行機」「ハイハイ」「つかまり立ち」「あんよ」などがあり、それ以外にも「喃語」「発語」など言葉の発達などもあります。

赤ちゃんの発達にも、階段の様に段階があり、一段一段下から上っていくのが良い訳です。

一段跳びぬかしていたりすると、後々何らかの支障が出てくる場合があります。


人類がこの世に誕生してから近年に至るまで、数千年もの間、姿かたちの形状は変わっていません。ですが、生活様式は、ここ数十年で大きく変化しました。

生きて行くために食べなくてはなりませんが、食べるためには、獲物を獲ってきたり、作物を育てるための労働をしたり、調理の為にも火を起こしたりと、多くの「労働」が必要でした。

しかし今では、食べるための努力が本当に少なくなりました。完成形が、瞬時に目の前にある訳です。

そういった事で、体のつくりは変わらないのに、運動量が激減している訳です。


大人の運動量が減ると同時に、赤ちゃんや子ども達の運動量も激減しました。

大人は一日1万歩。子どもたちも、一日に2~3万歩歩くのが理想と言われていますが、車社会では敢えて歩く時間を取らなくては難しい事です。

しかし、成長期に正しい成長の方向に伸ばして上げられないのは、本当に怖い事です。

なかでも「ハイハイ」をしっかりしていないと、腰がしっかりと立たず、あんよが不安定になり、ましてやかけっこをしても、よくこけたりしてしまいます。

また「ハイハイ」は、足の親指を使う事が大変重要です。

足の親指がしっかりと地面を蹴るように「ハイハイ」することで、脳の一番深い脳幹の部分が発達するのです。

ですから、お子さまの「ハイハイ」が、足の親指を使っているかどうか、しっかり見てみて下さい。

でもまだ大丈夫です!

万が一赤ちゃん期に、「ハイハイ」をしていないお子さまであっても、改めてご自宅などで、足の親指を意識した「ハイハイ」を練習してみて下さい。

そうする事で、一段跳びぬかして成長していた階段を、改めて踏みしめる事も出来ます!


今現在「ハイハイ」の時期を育てていらっしゃる方は、ぜひ足の親指を使った「ハイハイ」を、思う存分させてあげて下さい。

通り過ぎてしまった方も、ぜひやってみてください。

そして今から赤ちゃんを産み育てる方は、ぜひ新生児ちゃんの頃から、足の親指を刺激してあげて下さい。

もしも赤ちゃんマッサージを受講したい方がいらっしゃいましたら、ぜひ職員や園長まで一報下さい。

大変ためになる、赤ちゃんマッサージの知識と技術を身につける時間を作りますので!